「人生二毛作。創業してみませんか」

創業のすすめを、月刊Wendyの「木漏れ日 エッセイ」に投稿しました。

月刊 Wendy広島 7月号掲載分

あなたの周りにご高齢のかたはおられますか。おそらく、とても元気な方々を容易に発見できることと思います。 最近では人生100年時代とまで言われるようになりました。

日本の労働力人口の約7割がサラリーマンですが、定年を迎えてから30年超をどう生きるか、考えどころですね。

あなたは、アメリカの『モノポリー』というゲームをご存知ですか。基本的には資産作りのゲームですが、資産をつくり「不労所得」を得て「労働から開放されるのが是」という西洋的な思想が根底にあります。
一方、日本では労働が「罰」という概念はなく、最後まで社会のために働きたいと思うのが自然と思います。

そうした訳で私自身は57歳で長年務めた銀行を辞めて起業しました。定年もなく、人に指図されず、豊かに、活き活きと生きる。人生二毛作の実践です。
中区本通に、「大人のための自習室」U-CAL(ユーカル)を開業しましたが、これが大変でした。起業には自信がありましたが、実際にやってみるとお客様が来ない!七転八倒の末1年間でなんとか軌道にのせましたが、思い出すのも恐ろしい体験でした。

そんなことから始めた次の事業が、創業支援型のシェアオフィス「アントレプラット広島」です。創業時の厳しく苦しい実体験から、私は多くを学びました。後進の起業家には、できるだけスムーズに事業立上げしてほしいとの願いからの取り組みです。
3年間で延べ約500件の創業相談を受けましたが、もっと早く来てくれればと残念に思う例が多いです。というのも、一般には知られていない、国、県、市が行っている、創業を強力に支援する施策、制度が数多くあり、早い段階で利用すれば大きなメリットがあるからです。

どうして創業にこんなに手厚い公的な支援があるのかと、みなさん驚かれますが、理由は簡単です。事業会社は雇用と物やサービスを生み、また逆に仕入れなど物やサービスを消費し、社会を活性化し、税金も納めます。こうした事業者は、倒産や廃業などで減っていきますので、創業者がどんどんでてこないと社会が保たないからです。

みんなで創業者を支えるので、創業はそんなに怖くありません。あなたも、明るい未来のため、社会のために起業してみませんか。「あなた自身の人生ゲーム」の今後の取り組みは如何。

●言葉足らずなので、私の著書の一文を修正して掲載します。

サラリーマンのみなさんは、毎月決まった日に几帳面に給与をいただいていますが、事業主は違います。
従業員に賃金を払い、その家族を支えています。
従業員はその賃金で物やサービスを消費し日々の生計をたて、子どもを育て、その子どもは将来あなたの年金をささえることになります。
雇用を生み出すことは社会の安定につながり、地域や国の発展の基礎となります。
また、事業は仕入などの財や、広告宣伝や運輸、通信などのサービスを大きく消費し、これをもとに、自らもまた大きな財やサービス生み出しています。
つまり、たとえ赤字会社であっても、ダイナミックに経済を回している重要な一員といえます。
このように、よく考えてみると、法人税を払えない事業者であっても社会的に非常に重要な役割を担っており、社会におおきく貢献しています。

著書:「ベテラン融資マンの渉外術―事業性評価につながる」(銀行研修社)

 
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