代表からのメッセージ

広島創業支援プラザ 代表の楫野(かじの)です。
「創業」「起業」「独立」! とても魅力的な言葉ですね。

楫野哲彦

私自身も人生最後の20年を、「人に指図されず、豊かに、活き活きと生きたい」という強い思いから、平成23年9月に長年勤務した広島銀行を辞め、いわゆる「シニア起業」にトライしました。

しかし、これほどしんどく、大変なことだと知っていたらおそらく起業などしなかったのではないかと思いました。 もう一度やれと言われてもお断り? かも知れません。

私は、広島銀行在職中は個人事業主の方から東証一部上場企業の社長様まで、融資担当者として、融資責任者として、また支店長として数多くの企業のトップ経営者、起業家の方々に接し、経営戦略から資金繰りまで経営に関する様々なご相談に応じてきました。

また、銀行からの出向ですが、ベンチャーキャピタルのシニアマネジャーも経験しました。そして、長年の銀行での経験から、契約・企業法務や財務・経理、ITの知識は十分にあり、人脈もそこそこ。 起業家や創業間もない経営者ががいちばん悩むといわれる「資金調達」も本職なので、「起業」なんて簡単、容易に思えました。

それは、自信に満ち溢れた船出でした。

ところが、会社設立した直後から艱難辛苦の連続でした。会社設立から2ヶ月半後の12月中旬に、事業プランの中核である有料自習室「U-CAL」を本通にオープンしましたが、そのためにやらなければならない事が津波のように押し寄せてきます。
個々の課題については十分に対処できる自信はあったものの、同時に何十も襲ってこられるとたまりません。 得意の資金調達でも、まさか!の仰天の制度の落とし穴があり、対応に忙殺されました。 

収支計画や資金繰表なども専門家ですから作成するのは簡単ですが、そんなことに費やす時間が全くありません! 店舗(自習室)のインテリアや備品調達、ホームページ制作などは共同経営者が完璧にこなしてくれたおかげで、かろうじて当初予定どおりにオープンでき、ホッとしましたが・・・

しかし、その後も3ヶ月以上ほとんどお客様がつかず、家賃だけでも月約50万円かかるのに、一日の売上高が僅か数千円の日が続きました。 数少ない会員様に「いつまで続くのか?」と心配され、同情される有り様で、さすがにもうダメかなと覚悟し、底知れない恐怖感に耐える毎日でした。

開業前から毎日14時間以上の勤務で、法事の日と正月の数日以外は休まず仕事をしました。 

インターネットでのマーケティングとマスコミの活用に注力した結果からか、僅かな期間で 1,400名を超える会員様を得られ、幸いにも2期目でかろうじて単年度黒字化できましたが、それまでは本当に冷や汗ものの連続でした。

創設した「広島創業支援プラザ」は、私の「地獄の黙示録」のような創業の厳しく苦しい実体験から、後進の創業者・起業家の皆様にはできるだけスムーズに、事業プランに専念して、資金のあるうちに素早くテイクオフしていただけたらとの強い、心からの思いから生まれました。

相談やコンサルティングだけではなく、創業前後に直面する、現実の、面倒な、今あなたの目の前にある課題をどんどん片付けていく、専門性と実体験に基づく高い実務能力を持った人材が常駐し、徹底的に起業・創業を支援、サポート、ヘルプさせていただくのが「広島創業支援プラザ」の使命です。

冒頭で「起業」はとてつもなくしんどい事だと申し上げましたが、初動の大変さをなんとか切り抜けることができれば、誰にも指図されず、自由に、自分の思う通りの夢を実現できる、理想の世界に到達することも可能です。

「広島創業支援プラザ」は、熱意と能力を併せ持ったあなたが、素早く起業・創業し、大きく飛躍、成功されるよう、最大限のサポート、支援をさせていただきます。

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